今日、月曜日、ペぺ田代はペペタスギタースクール高田馬場教室でのレッスン担当。今日も朝から晩まで忙しかったです。腰痛もつらいが、血行を良くしなければ!ということで、今日は昼休みをしっかり確保して(死守しないと、絶対に仕事のスケジュールが割り込む)散歩しました。
今日は雑司ヶ谷の鬼子母神へ行きました。久し振り。高田馬場教室から、ゆっくり歩いて往復1時間で、ちょうど良い道のり。
よく撮影の舞台にもなってますね。最近、家内がDVDで見ている、懐かしのテレビドラマ「水もれ甲介」も、この辺りが舞台。
今日は、陽光が美しい時間帯だったので、御覧のように、逆光狙いで撮影してみました。
この写真は、境内の稲荷社。やや逆光で、木の葉から漏れる「木漏れ陽」を狙いました。キラキラと美しいですね。緑は、陽光とのコラボレーションが最も美しい。
こちらも、葉を逆光で。なかなか美しく撮影できました。
もちろん、その場にいて味わえる雰囲気、空気など、なかなか表現できませんが、美しい、暖かな午後だったのは伝わるでしょうか?
今日はデジカメ(ライカレンズ付)ではなく、携帯電話で撮ったのですが、なんとかなりました。
数年前に、境内に団子屋さんも出来まして、実に「風情」ですね。「外の椅子で、団子食べつつ茶などを喫して、知人と他愛ない世間話をする」なんて、ごくふつうの日常のはずですが、皆さん、なかなかそんな時間もとれないのでは?私もそうですが・・・。
やっぱり散歩は気持ちいいです。腰も血行が良くなって、少し楽です。歩くことで、上半身と下半身が捻る(ひねる)ことになりますから、腰がほぐれて、肩なども楽になるそうです。散歩はペぺ田代の、日常のささやかな楽しみなんです。
ピーター・ポール・アンド・マリー(PPM)とかぐや姫
今日は日曜日でペペタスギター教室は東京・埼玉とも休校です。私ペぺ田代も、今日は完全休養日にしました。家内は昨夜から、実家の大阪に行っていて留守なので、私は一人でノンビリ。そしたら、日頃の疲れが出て、腰痛、肩こりに目の奥が痛かったりと、トホホな有様・・・。でも、ブログはさぼらないのでした。
前回は、中学の頃からブルーグラスをコピーしたりしてました、という話でしたが、今日はフォークです。フォークソングね。すでにその頃からニューミュージックという言い方(ジャンル)があり、フォークもその一角に組み入れられていましたが。
ギターを始めて、本当に最初の頃聴いて、「いいな~」と思って取り組んだのがこのアルバム。「かぐや姫」の「3階建の詩」です。
「22才の別れ」のハーモニクスも印象的で、すぐに覚えました。イントロのリードギターなども、私が初めて弾いたソロの部類に入るんじゃぁないかな?
アルバム全体、よく覚えています。本当に何度も聞いたし、親友と二人でやっていたフォークデュオで、日曜の度に練習していたし。あの頃は、本当に日曜が待ち遠しかったなぁ。
近所のレコード店で購入しましたが、当時は、まあ何も分からずに、「なごり雪」「赤ちょうちん」など、ヒット曲が多く収録されていたのでこのアルバムを買って帰りました。
まあ、子供の頃のレコードとの出会いなんて、こんなものかもしれませんね?
こちらは「ピーター・ポール・アンド・マリー(PPM)」です。彼等の音楽にも、強く惹かれました。伴奏がギター2本とベースのみ、という編成も、なかなかレコードでは珍しくて、貪るようにコピーして練習しました。
歌詞も、中学生にも何とか理解できる内容で、それにも影響を受けました。一番好きだったのは「レモントゥリー(Lemon tree)」。もちろん、名曲のオンパレードで、大人になってから、ひしひしと心に染みたのは「風に吹かれて(Blowin’ wind)」。もちろん「パフ(Puff)」も大好きだった。
かぐや姫もPPMも、私が聞いたこの時期には、「古いもの」(すでに解散していたし)でした。特にPPMは古い。
ヴィデオもなかったこの頃ですし、情報も少なかった。雑誌などで読んだ小さなコラムなどが、記憶として蓄積してゆき、徐々にそのアーティストの全体像をつかんだような感じ。
なので、数年後、PPMが「再結成して来日」した時、TV彼等が演奏するのを見た時は、何故か涙が出ました。
彼等は、ご多分にもれずマーティンギター(Martin Guitars)の愛用者だったので、いきおい私も「マーティンが欲しくて欲しくてたまりませんでした」。
当時、D-45の定価が80万だった。カタログをや雑誌の写真を眺めては、ため息をついていましたよ。(大卒初任給が、多分5~6万だった)ちなみに輸入元は東海楽器だった。懐かしいなぁ。
今でも私は、重度の「良いギターが欲しい欲しい病」なんだけど、もう、それはその頃からずっとね。
で、大人になるにつけ、ギター自体を溺愛しないタイプのギター弾きを多く見かけるようになり「?」と思っていたのですが、パパ(ペぺ・ロメロさん)に会った時、「同じ病気」なので、すっかり好きになりました。その後のお付き合いは、皆さんご存じのとおり。まあ、家族同様。ともかく重度のギター病は、互いにそれが分かるのです。
また、我々「ギター病者」は、「演奏を磨かないギターコレクター」とはまったく違い、根本的に相容れない価値観もありますな。
それは「ギターの良し悪し」の判断ですね。それはスペックについての評価。我々は、いくらスペックが良く高額でも、現場での実力がダメなギターは何をやってもダメなので、見向きもしませんが、「コレクターさん」は外見が良けりゃ飛びつくのですな。
まあ、そんな話はまた今度。
ブルーグラス・ギター
今日は金曜日。私ペぺ田代は、ペペタスギター教室・埼玉・戸田公園校でのレッスン担当日です。最近、東京教室を始め各校とも混みあうことが多く、レッスン予約が取りづらい場合があって、ご迷惑をかけています。
今日は、CDレビューとブルーグラス・ギターの話題。
私がブルーグラスの洗礼を受けたのは中学1年の時。
ドック・ワトソン(Doc Watson)の「ニューポート・フォーク・フェスティバル・ライブ」レコードを聴いて、冒頭の「ブラック・マウンテン・ラグ(Black mountain Rag)」の素晴らしいピッキングにショックを受けた午後。
それによって「クロスピッキング」という言葉も知ったし、「テクニカルなギター演奏芸術」という、自分が生涯を掛けることになる世界に出会いました。
このジャケット(写真)は、ドックのデビュー盤で、その名も「ドック・ワトソン」。もちろん、彼の看板になる「ブラックマウンテンラグ」(フラットピッキングによる)と「ドックのギター(Doc’s guitar)」(指弾きによるスリーフィンガーピッキング)、2曲共、初録音で、参考音源にお勧めします。
ブルーグラスは、「速弾き」がひとつのテーマで、ピッキング名人がもてはやされるのは、ハードロック・ヘビーメタルなどと同様で(まあ、ギター全般そうかな)、この盲目の名手による「ブラックマウンテンラグ」は、ギターピッカー達の腕試しの曲にもなりました。
今でも、私はレッスンにて、生徒の皆さんに、練習曲としてお勧めすることも多いです。
中学の頃、盛んにコピー、練習したドックのことは、思い出も多いのですが、それはまたの機会に。
もう一人の名手を挙げるするなら、トニー・ライス(Tony Rice)。言わずと知れた名手で、伝統的なブルーグラスからトラディショナル、そしてドーグミュージック(後述します)まで名盤を残すギタリスト。世界一有名なマーティンD-28を弾いている男としてのほうが有名だろうか?
まずはギターの話。彼が使用しているマーティンD-28は1935年製。名ギタリスト、クラレンス・ホワイトが生前使用していた名器を譲り受けたもの。指盤はグレッチのものに交換され、サウンドホールが大きく口径を広げられた改造品。
まあ、超有名なD-28の中でも、最も有名なギターでしょう。このモデルをもとに、マーティンもD-28CWというモデルを出していて、この写真がそうです。黒澤楽器店のHPから承諾をいただいて、転載しています。
ちなみに、今度の5月3日のペペタス生徒さん発表会でも、Dー28CWで、それもハカランダ・モデルを使用する生徒さんがいますよ。そのギターは、GOOD!です。
高くてもダメなギターがある中で、この個体はいいです。楽しみ。
さて、私が一番好きなトニーのアルバムは、弾き語りで自己の愛唱歌を飾り気なく録音した「チャーチ・ストリート・ブルース(Church street blues)」です。
素晴らしい歌と演奏に、好録音。喉の疾患から、美声を失ってしまった現在のトニーですが、このアルバムでは、カントリー・ブルーグラス・シンガーに共通の「通りの良い”あの声”」を聞かせてくれます。
もう一枚は、ドーグの名盤、トニー・ライス・ユニットでの録音「バック・ウオーターズ(Back Waters)」。
ドーグとは、ブルーグラスの腕達者達が、自分たちの作法でジャズを演奏したもので、独特のサウンドです。このアルバムには、コルトレーンがモーダルに吹きまくってジャズファンに浸透した「My Favorite things」を始め、スタンダードも収録されてます。
このジャンルの、ひとつのシンボルじゃないかな。
と言ったわけで、ペペタス・ギタースクールは、正真正銘、あらゆるジャンルに本格的でディープなのです。
今度は又、違うジャンルについてご紹介したいですね!
ペぺタス・ギター教室~行田校界隈の散歩
私ペぺ田代は、今日、火曜日、ペペタス・ギタースクール・埼玉・行田校でのレッスン担当日。通常の予定通り、お昼前に行田教室に到着しました。
今、行田教室のすぐそばの街路樹は「花水木」で、美しく咲き誇っております。盛りは過ぎてしまったけど、白とピンクが美しい。
生徒の皆さんは、車での来校が多いので、しげしげと見る機会も少ないかと思いますが、日中のレッスンの方は、御覧になれますね。
今年、私は花粉症の症状がひどかったので、散歩が出来なかったのですが、最近は随分と花粉症も落ち着いて、ほとんど感じなくなったので、散歩再開です。
健康管理のためには、毎日1時間の散歩タイムは死守したいです。で、今日は昼休みをきちんと取って、散歩へ出かけました。
忙殺されているうちに「藤」の盛りも終わってしまったのですね。あの甘い香りも、少しだけで残念!しかし藤は、蜂が多くて、近づくのが怖いです。
いつもの水城公園入口は、緑のトンネルに入ってゆくような気分にさせてくれました。
ポッカポカ陽気に、少し花曇の青空、最盛期を真近に控える緑と、マイナスイオンたっぷりで、心も落ち着きます。
木陰の空気感、温度感は、ホッと心を休ませてくれますね。
今日は、公園入口の「ツツジ」が満開で、最盛期。満開以上の「爛開」ですね!
こちらは白ツツジ。明るい陽光に、眩しいほどの「白、白、白」。
写真用語で言うと「被射界輝度域」超えてます。
こちらは赤。向こうにピンクも見えます。しかし、花というのは美しいですね。散歩の折、目を楽しませてくれて、嬉しいです。
定期的に同じコースを歩くと、花の開花状態で季節の移ろいを感じることも多いですよね。
それにしても、「恨めしや、花粉症!」で、そんなもののために、散歩の楽しみが奪われるのは、まったくもって、癪に障るなぁ。
モディリアーニの美に触れた後、自然の美しさにも包まれ、ハッピーです。今日、移動中に、無性に晩年のマイルス・デイヴィスが聴きたくなって聴きました。
モディリアーニ同様、「線」が美しい!と思い、またまた勉強になりました。マイルスが吹くと、シンプルなブルーノート系のオーソドックスなフレーズでも、どうしてあんなに美しい「線」になるのか?と。
モディリアーニ展~国立新美術館で興奮の午後
私ペぺ田代は、今日はペペタスギター教室高田馬場校にてレッスンの日程。しかし、今日は午後、なんとか4時間程度の自由時間を捻出して(この時間を作るのに3週間以上かかった)、六本木の国立新美術館へ、モディリアーニ展を観に行きました。(なんで毎日こんなに忙しいのだろう?)
モディリアーニは、昔から最も好きな画家!だから今回の規模には、非常に期待していて、早くから行きたかったのですが、全く時間が取れませんでした。
美術館へは、東京メトロ千代田線の乃木坂駅からの直通通路で。そこに、この看板で、期待も高まります。
良い企画展は平日でも混むのですが、週末よりは圧倒的に観やすいので、今日にしました。あと最低1~2回は観に行きたいけど、やはり平日にしたいなぁ。
入口はこちら。作品の管理のため、館内は暑いので、入口を入ったところで上着とベストを脱いでリュックへ。スカーフも取りました。
そして、いよいよ観始めてからは、めくるめく、あっという間の1時間半。時たま覗く腕時計の針に「えっ!もうこんな時間になってる!」状態。
いやー、素晴らしかったです。興奮しました。作品の近くでひと通り観て、今度は離れて遠目でもう一度。あまりに嬉しくてニコニコウキウキで、「監視員に注意されるんじゃぁないかな?不審者だっ!て」と思っちゃった。1時間半、全く休まず、興奮したまま観続けました。終わってから、だいぶ足が疲れたな、と気付いたくらいの興奮状態。
まあ、陳腐な表現ですが「最高です」。私はモディリアーニは結構、沢山観ているのですが、これだけの規模になると、初めてです。この素晴らしい企画に感謝したいし、「偉大な作品とその作者」に心からの敬意を表したいです。「真の美」に。
ショップで、図録はもちろん、ポストカード(セットと、あとバラを多めに買い足して)を購入。ポスターがあれば、是非とも欲しかったのですが、無いのです。残念極まりない。また、「横たわる裸婦」がポストカード化されなかったのですね。権利関係の問題でしょう。残念です。
ギター以外の買い物で、こんなに興奮することなんて、あり得ないのに、今日は「楽しい買い物」になりました。
というわけで、喉が渇いたので併設のカフェでオレンジジュースを。屋外のテラスに出て、午前中の曇り空が嘘のような陽光とやや冷たい風に吹かれ、興奮した心をなだめました。
近代的な美術館の外壁に、最も美しい季節に向かう緑が映え、青空とのコントラストを見せます。
六本木の青空に、「素晴らしい午後の余韻」を堪能しました。
油彩の名作群は期待通り(以上かな)ですが、デッサンでの珍しい風景画がすごく良くて、「あれが油彩で完成していたらどんなに素晴らしかっただろう」なんて思いめぐらせながら。
「悲運の画家」展で「楽しい」「ウキウキ」「ニコニコ」だの、おかしいようですが、ここまでの「美しさ」に包まれると、主題や背景が何であろうと、ただただその「美」に圧倒されます。そして私は、そんなとき無性に嬉しくなるのです。
音楽を聴いても同じ。そして音楽家、ギタリストとして、そこを目指して生きているわけです。
しかし、今日、観に行けて本当に良かった!また行こう!今度は家内と一緒に行く約束なので、その日を楽しみに、レッスンに忙殺される日々を過ごす糧にしよう。
きらりと光るギターソロ~リンダ・ロンシュタットのジャズアルバムから
今日は日曜日。私ペぺ田代は、ようやく2週間ぶりの休みでほっと一息。ペペタスギター教室も、高田馬場・戸田公園・行田と全校定休です。
しかし、生徒さんからのメールに返信や、その他、仕事に類することはこうしてやっているので、まあ、完全休養にはならないかなぁ。そして、ブログも書くのです。
今日はCDレビューです。生徒さんには、レッスンの流れで「参考音源」として様々なCDをお勧めしますが、あまり私自身の現在聞いているものなど紹介しないので。皆さんに「何聴いてます?」とよく聞かれるし。
リンダ・ロンシュタットが2004年にジャズの名門レーベル「ヴァーブ」から出した「Hummin’ to Myself」。
彼女は、私の尊敬するネルソン・リドルと80年代に3枚のジャズスタンダードアルバムを出していて、これはその最終作1986年以来の、久々のジャズアルバムですね。
選曲、アレンジとも素晴らしい。センス良いです。本物の音楽。
演奏も、腕達者な人が集まってます。アレンジが、それぞれのミュージシャンの特色が出るように配慮され、そこも素晴らしい。
で、ギターの話ですが・・。私が昔、レコーディングで歌バックをし始めた頃。
参考音源で、何か聞かなければ!と思った時、自分のコレクションは、あまりに「ギタリストのリーダーアルバム」が多く、またそれが、8、または16小節のコンパクトなソロをプロットする参考には、全く直結しないことに驚きました。
で、他の楽器のリーダーアルバムに参加するギタリストの「短いソロ」を研究しなければ、と思い、そんなことを切っ掛けに、購入する音源が大きく変わりました。
で、このリンダのアルバムの3曲目「Cry me a river」。このスパースタンダードに、ジャズ・セッションギタリストの超ベテラン「ボブ・マンBob Mann」の素晴らしいソロが入っています。
ブロークンコードを高音からの逆スウィープで入れたり、オルタードでフレーズを締めくくったり、気分を変えてブルースフレーズを適度にちりばめたりと、心憎いばかりで、「こんなソロが弾けるようになりたいなぁ」と、ほれぼれします。
このベテランは、沢山のアルバムで聴いているのだけど、このソロは出色ですね。短い時間にエッセンスを詰め込み、見事な構築感を紡ぎだす、ボーカルバックの名ソロと言って良いでしょう。
若いギタリストたちにも、こういう「本物の素晴らしさ」をコピーして欲しいと思います。
昨年、携帯をauに変えてから、CD音源を携帯に入れて、通勤時に電車で聴き始め、このアルバムにも再会して、聞き惚れている今日この頃です。
ちなみにこのCD1曲目「Till him I said Hello」は、私はこのアルバムで知ったのですが、すっかりお気に入りになった、佳曲。センチメンタルで、もの静かでメロディック、リリカル。まさに私好みの曲でした。
鹿に指を噛まれて、爪がダメになってしまい、しばらく(爪が回復するまで)クラシックギター演奏が出来ないことから、「ジャズへの回帰」の波に乗っているペぺ田代。
「ひょんなことから」とは思えません。鹿島神宮で、神様が導いて下さったのだと思えてなりません。
なので、最近は「演奏活動でも、全ジャンル弾く」ことに戻りました。まさにリンダのこの久々のジャズアルバムの如く、20年に近い月日を経て。
サバレス弦はフランス・リヨンの大企業
今日は、ギターの弦の話です。最近の諸物価値上げの波は、サブプライム問題に一端を発する、投機マネーの「あさましき」狂乱ゆえですね。
20世紀最大の実験は「共産主義」と言われ、そしてそれが「崩壊・瓦解」するのを我々は経験してきました。
そして今、「資本主義にも限界があるのだ」との認識が広まり、そして「その限界」に起因する多くの問題が世界を席巻し、「誠実に生きたい人達の生活」を大きく揺らしています。
ギター弦は消耗品なので、定期的に交換するわけで、まあ、感謝しつつ使っていますが、この世界にも値上げの波が来るでしょう。前置きはこのくらいで。。
私ペぺ田代は、フランス・リヨンに本社を置く「サバレス社」の弦を愛用しています。社長のベルナール氏と親しくなれたので、毎年、氏が東京へ来日する折に、弦を譲ってもらったり、意見交換したり、おしゃべりしたりしています。
まあ、一応、 Pepe Tashiro is suported by SAVAREZ Strings ということで。
サバレスは、歴史ある弦メーカー(テニスのガットでもおなじみ)で、ことクラシックギター弦の世界では、古くから「アメリカのオーガスチン社」と2大メーカー。
で、まずはクラシックギター弦の話から。
高音弦で、研磨弦です。現在、正式には、日本に輸入されていません。私はベルナール氏から直接もらいます。商品名は「520Jシリーズ」。ラベルは「黄色」です。スーパーハイテンション。
パパ(ペぺ・ロメロさん)愛用の弦です。明るく伸びやかで、実に好ましい音色です。実によく歌うし、素晴らしい。唯一の欠点は、音色変化の鋭敏さが若干少なめ、かな。私は、もう何年も、高音弦はこれ一筋です。
低音弦は「コラム」シリーズ。こちらは普通に日本で売ってます。張りが強く、音量が大きく、音色は太く、かつ切れ込みもシャープで、明るいです。
上記の「黄色」と組み合わせると、「素晴らしいテノール歌手」のようなサウンドです。この「コラムの低音と黄色の高音」の組み合わせが「ペぺロメロ・スペシャル」。
唯一の欠点は、弦長660mmのギターに張ると、5弦のみ「テンションが緩い」感じになること。パパも言ってる。
それをベルナールに言ったら、低音弦をこれに変えてみてくれ、とのことでもらったのが、「HTクラシック」。
良い低音弦ですが、初めて張ってみた頃に、私は鹿に右手薬指を噛まれて(この部ブログでも紹介した鹿島神社での時)爪がダメになってしまい、クラシックギターが弾けないので、残念ながらシビアなステージ、レコーディングでは未使用で、ハッキリしたことは言えませんが、コラムよりクリアで、分解力が高い感じ。でも、シビアな仕事で、何度も使用してみないと、真価はわかりません。
サバレスは「ジプシージャズ御用達」の「ARGENTINE弦」でも有名ですが、昨年、新たなエレキ弦シリーズを発売しました。日本に輸入されているかどうかは、未確認です。とても良い弦で、私は仕事でのジャズギター演奏に常用しているので、紹介します。
大体、鹿に噛まれてから、ピック弾きじゃないと、シビアな仕事はできないから、何十年振りで、ジャズな日々を過ごしている今日この頃のペぺ田代。
ラウンド・ワウンドの「ニッケル・エッセンシャル」シリーズ。私は012~052のへヴィーゲージをフルアコに張ってます。
パワーがあり、太く厚めで、伸びやかなリッチサウンド。音程も良く、強度も高いです。私は、最近のアメリカ製の弦が「劣化が早くなり、音も過剰にブライト」になる傾向に非常に不満だったので、この弦は、実に嬉しかった!
ロック用の細い弦のセットは、まだ試していないけど、きっと同様でしょう。良いと思います。唯一の欠点が「太い弦で、若干倍音構成にうねりが出る傾向」が見られます。張り上げるとき、絶対にねじれないように注意が必要だ。
ラウンド・ワウンドの「ニッケル・エクスプロージョン」シリーズは、ノーマルなバランスを狙った「エッセンシャル」に対して、高音、高次倍音の出方、つながり方を強調した弦で、ぐっと上品に高音が伸びます。両者は大きく個性が違います。
中高音から高音まで、全く穴がなく、スムーズにつながっています。上品で、なり方もまとまっている感じ。バランスが良いです。エグミも全くなし。
11月のステージはこの弦を使用しました。
全部、とても良い弦なので、皆さんにお勧めしたいですね。ところで、ベルナール氏に前回もらったお土産が、この小鳥の置物。リヨンの田舎で、職人が伝統的な工法でのんびり作ってる、手作り品だって。CD棚に飾ってます。
ベルナール氏が「夏においでよ。一緒に、近くのビーチで週末を過ごそうよ」と誘っていただいているので、ぜひぜひ行きたいところですが、実現するのはいつになる事やら?
フランス、行きたいなぁ~。
ちなみに、サバレス弦のサイトはこちらです:
http://www.savarez.fr/corde-savarez.html
ボランティア演奏に活躍する生徒さん
今日は久しぶりに、ペペタスギター教室の生徒さん紹介です。
行田教室に通っている渡辺さんです。
渡辺さんは、弾き語りで活発にライブ活動をしています。屋外ライブやボランティアでの演奏活動など、「ギターと音楽」という趣味を、「社会と関わる」側面でも、大いに役立たせています。
弾き語りのイントロや間奏の充実が望めるため、ソロギターのレッスンも多いです。
行田市在住ですが、勤務地は上尾。上の写真のように、一旦帰宅してから来校の時や、この写真のように職場から教室へ直行のこともあります。
活動範囲が広い人で、屋外ライブなどでは埼玉から、千葉、東京。ボランティア演奏では、埼玉県内広くで、JR高崎線ラインを離れて、東松山などなど、方々で活動しています。
行田だと、近隣の楽器店やライブハウスなどは熊谷ということになりますね。しかし、本格的なクオリティーを求めるギターファンは、ペペタス行田校まで足をのばしていただいています。
渡辺さんは、ボランティア演奏として、埼玉県各地の知的障害者施設で「弾き語り」を頼まれたりして、定期的に続けています。施設の方も、「普段、部屋に閉じこもりがちだった人が、演奏時に、皆に加わって一緒に唄ったりと、”参加”が出来た」など、その効用を実感されているそうです。
この写真は「障害者交流センター」主催のイベントにて弾き語りを務めた時の模様です
。
自分が演奏することで、人様のお役にたてることは、素晴らしいことですね。音楽とは「人が人へ伝えるもの」ですから、まさに音楽の在り方の原型ですね。素晴らしい。
特にギターが役に立つのが、最高に嬉しいことです。
こういった活動を頑張っている方は、応援してあげたいですね!
もちろん、施設の皆さんからのリクエストにこたえることも重要。よくリクエストされるのは:
「川の流れのように」「上を向いて歩こう」「翼をください」などが多いそうで、長渕剛の大ファンな渡辺さんは、イントロや間奏で、ギター弾きつつのハーモニカも披露で、見事なもんです。
4月から仕事が繁忙になってしまったため、5月3日の発表会へは、参加未定ですが、もしも出演だと、一番上の写真で持っている「松井邦義スチール弦モデルKM-FTS」の美音が聴けますよ。ぜひ出演してほしいものです。
大阪・豊中は服部で大野先生と
自由学園明日館での演奏を終えて翌日の日曜日、午後に「家内の父が急逝した」との電話が入り、てんやわんやとなりました。ともかく出来る限りの準備をして、夜の新幹線で大阪へ向い、通夜から告別式と、バタバタと過ぎました。
したがって、ペペタス・ギター教室の私ペぺ田代が担当するレッスン予定(高田馬場校・埼玉行田校)は、月曜から水曜日一杯、急遽取りやめ、延期となり、生徒の皆様には、大変ご迷惑をおかけしました。
家内の実家から阪急電車ですぐ近くの「服部」に「大野ギター音楽院・服部本校」があり、校長の大野朱美先生とは、以前から親しくお付き合いさせていただいています。
今日も時間を見つけご挨拶に伺い、15分ほどですがお会いできました。大野先生は実に素敵な方で、一杯ご一緒させていただくのは、私が大阪を訪れる折の大きな楽しみの一つです。
記念撮影に一緒に写ってもらいました。ブログ掲載も御快諾いただきましたので、喜んでアップです!
縁というのは不思議ですね。家内と結婚したことで、思いもしなかった地域との縁が出来ました。大野先生の教室エリアも、家内の実家と近いので(歩いても行ける)縁が深いのだなぁ、と思います。
故人となった義理の父とも、今生の別れとなりましたが、縁が深かったのですね。しかし、誰かを見送る時は必ずですが、「良い想い出しか去来しないし、感謝の気持ちしかわかないもの」ですね。
家内の実家から歩いてゆける範囲に、駅が3つもあって便利です。そのうちの一つ「地下鉄御堂筋線の東三国」駅を降りて、すぐに、たこ焼き「タコたこ」があり、私はそこのタコ焼きが大好きです。今回も、生ビールと一緒にいただきました。
自由学園明日館 夜桜見学会でペぺ田代演奏しました
4月5日(土)池袋・自由学園明日館において開催された「夜桜見学会」にて、私ペぺ田代が、「ペぺ田代プレイズ・エレクトリック」と題して。ジャズを中心にポップス、Jポップなどを演奏しました。
夕方6時から9時まで、合計3回のステージで、美しい建物、そしてライトアップされた桜に包まれ、リラックスした演奏を楽しんでいただきました。
私は、こんな感じで、フランクに、リラックスしたセッティングでのエレキギター、ジャズ演奏は、実に久しぶりで、現役のジャズマンだった頃以来だったので、かれこれ20年ぶりくらいだったです。
まあ、やってみて、「楽しかったなぁ」というのが正直な感想です。ぜひ、今年からはこういった演奏の機会を積極的に増やそうと思っています。皆さんも、ぜひ、気軽に出前演奏をオファーしてくださいね!
私は演奏でなかなか、景色を楽しむ余裕はなかったのですが、終演後、ゆっくりチェリービールを飲みつつ、堪能させてもらいました。窓から映る美しい夜桜は、なんとも素敵でした。こんなにリラックスして、静かに、そして品よく桜が楽しめるのって、貴重ですよね。もう、最高ですね。毎年弾きに行きたいものです。昨日、演奏を聴いていただいた皆さんが「ペぺ田代が良かったから。また聞きたい」と言ってくれれば嬉しいです。ぜひ、主催者様にもリクエストしてくださいね。
昨日演奏した曲目や、演奏内容についてもコメントしたいのですが、時間が取れないので、また後日に続く、とさせてもらいます。どうぞお楽しみに。
最後に私から、すごく素敵な時間を共有できた、温かい聴衆の皆様に、心からの感謝を。どうもありがとう。
自由学園・明日館・桜見学会でのギター演奏
池袋・自由学園明日館で開催中の「桜見学会」も、4月5日(土)の最終日が近付いてきました。
私ペぺ田代が、ギター演奏をしますので、ぜひ遊びに来て下さい。曲目や詳細などは、前に書いた私のブログをどうぞ。
http://pepetashiro.jugem.jp/?day=20080319
イベントの詳細は、明日館HP内「桜見学会コンテンツ」をご覧ください。下記にアドレスを併記しました。
で、このイベントは、重要文化財である美しい建物、そして桜咲く芝生の庭で、ゆっくりグラスを傾けたり、お茶を飲んだりで、素敵な時を楽しもう、という企画です。
http://www.jiyu.jp/news/2008sakura/(コピー&ペーストでどうぞ)
今日、私ペぺ田代はペペタスギタースクール高田馬場教室にてレッスンでした。今日は久々の好天だったので、早く家を出て、花見がてらの散歩を楽しみました。
有楽町線の江戸川橋駅で降りて、神田川沿いを、椿山荘前を通り、早稲田を抜け高田馬場へ向う道。ここは、もう桜のスポットで有名です。まあ、私のいつもの散歩コースでもあるし、桜が残っていればいいな~、と思い出かけました。
すると、散ってはいるけど、まだまだ満開。華やかな風景が堪能できました
風に吹かれての「桜吹雪」。美しいです。その風景を基に、私が作曲し、私のCD「遠い日のソナチネ」に収録した「春の組曲~第4番”風に舞う花びら”」そのものの世界。ぜひCD買って、聴いて下さいね。ペペタスHPのウエブショップでどうぞ。
可憐な花びらが、川面を風に翻弄させるが如く、踊ります。桜は、咲くも誇るも、散るも美しいですね。
椿山荘辺りの「しだれ桜」が、青空に美しいです。「そめいよしの」の色と違って、桃色ですね。
写真を撮っている方も多かったから、この写真とほぼ同じカットが、大量にネット上にアップされてることでしょうね!
お隣の「新江戸川公園」。一年を通して美しい、この庭園も桜が咲いています。ポッカポカの陽光に、池のカメも、甲羅干ししてます。見えますか?画面右下のほうの、小さい岩に何匹か、いますね。
桜の枝に寄って、しげしげと見れば、だいぶ葉桜です。
しかし、まだ何とか、土曜日の晩くらいまでなら、持ちそうですね。丸坊主にならず、なんとかなりそうな気配です。
土曜の晩、ぜひ、ペぺ田代の久々のジャズ、ポップスをリリカルに奏でるギターを、差散る行く桜とともに楽しみに、自由学園明日館まで、お出かけ下さい!
マーティンD16GT
今日、私ペぺ田代は、ペペタス・ギタースクール高田馬場教室でレッスンでした。朝から、佐々木講師とミーティング&リハーサル。そのままレッスンに移り、体験入学の方、お一人を含め、夜遅くまで、教室でずーっと連続、仕事です。
最近、花粉のせいか、喉がガラガラで声がかすれてしまい、私は沢山しゃべるレッスンスタイルなので、辛いです。声がダメになるのは、普段は夜の時間帯なのですが、今日は午後のうちからかすれ始め、レッスン続きで(まあ、毎日そうだが)じつにどうも・・・。
しかし、今日は寒かったですね。桜を散らす、午前中のザーザー雨もびっくりだけど、一向に上がらなかった気温も、びっくり。3月も終わりましたね!早い早い!!!
以前、ご紹介したの田村さんです。彼の新しいギターを紹介です。テネシー州ノックスビルのお父様から、誕生祝いにギターが届いたのだそうです。羨ましい。
モデルはマーティンD16GT。マホガニーの新しいデザインのモデル。マーティンの新しいモデルは、最近の材木(材質)事情良くマッチしていて、伝統的なデザインモデルとは違う魅力を持っています。このギターも、軽い発音とスムーズなサスティンで、印象が良かったです。5月3日のペペタスギター教室・生徒さん発表会にて、田村君の素晴らしいボーカル共々、このギターの音が聴けますよ。ぜひご来場を。
しかし、誕生日にギターがもらえるって、なんて素敵な話なんだろう。私もあやかりたいねぇ!